急性すい炎は、消化酵素によって自分自身を溶かしてしまう病気です。
アミラーゼ→炭水化物
トリプシノーゲン→タンパク質
リパーゼ→脂肪
タンパク質消化酵素は、すい臓にある時は消化機能を持っていません。
すい臓はタンパク質で出来ていますので、
自分自身を溶かしてしまうからです。
十二指腸に入ると、他の酵素の作用で活性化し、
ようやく消化を始めます。
すい臓内になんらかの異常がおき、
消化酵素が活性化し、
すい液の分泌が高くなりすぎる状態になると、
自分自身を消化していまいます。
急性すい炎になると、
すい臓の炎症が他の臓器にも影響を及ぼし、
腹痛、背中の痛み、発熱、嘔吐の症状が表れます。
お酒を大量に飲んだ後や、脂肪の多い食事をした後に起きやすいと言われています。
普段お酒はほとんど飲まない人で、
夕食前に発症したケースもありました。
立っていられないほどの激しい腹痛や、
1時間に何度も嘔吐するなどの症状が出たら、
食あたりだろうと思って家庭薬を飲んだりせず、
救急車で出来るだけ早く病院に行くことです。